火星探査機『キュリオシティ(MSL)』/アトラスⅤ 打ち上げタイムライン 〈日本語訳〉

Spaceflight Nowに記載の「Atlas/MSL launch timeline」を和訳したものです。

※誤訳・誤表記など、お気づきの箇所がありましたら、コメント・ツイッターなどでご指摘を頂けると、非常にありがたいです。

  • 当初、2011年11月26日(土)に予定されていた打ち上げは、飛行終端システムのバッテリーを交換するために、2011年11月27日(日)に延期されました。

打ち上げタイムライン

T 日本時間 イベント名(原文) イベント名(和文) イベントの詳細
T-00:02.7 00:01:57.3 Engine Start 点火 ロシア製のRD-180主エンジンに点火し、打ち上げ前最終点検を実施。
T+00:01.1 00:02:01.1 Liftoff 離床 アトラス5ロケットに取り付けられた4基の固体燃料ロケットブースタに点火し、ケープ・カナヴェラル空軍基地 第41射場(フロリダ州)からアトラス5ロケットが離床。
T+03:52.5 00:05:52.5 Jettison SRBs 固体燃料ロケットブースタ 分離 燃料を完全に消費する約20秒前に固体燃料ロケットブースタはアトラス5ロケットから分離され、大西洋に向けて落下を開始。まず2基が分離され、約1.5秒後に残りの2基が分離される。
T+03:25.0 00:05:25.0 Nose Cone Jettison フェアリング 分離 大気内を上昇する間、キュリオシティを熱や圧力から保護していたペイロード・フェアリングを分離。
T+03:31.0 00:05:31.0 Forward Load Reactor Jettison フェアリング内支持構造体分離 フェアリング分離から6秒後、ペイロードフェアリングをセントール(第2段目)に固定する、フェアリング内支持構造体(FLR)を分離
T+04:21.5 00:06:21.5 Main Engine Cutoff メインエンジン 燃焼終了 アトラス5ロケット第1段目のケロシン(燃料)と液体酸素(酸化剤)とを使い果たし、RD-180メインエンジンは燃焼を終了。
T+04:27.5 00:06:27.5 Stage Separation 第1段目 分離 アトラス5ロケットの主エンジン(第1段目)を分離。液体水素(燃料)と液体酸素(酸化剤)を使用する、セントール・エンジンは、第1段目分離から数秒遅れての点火を待機。
T+04:37.4 00:06:37.4 Centaur Ignition 1 セントール・エンジン(第2段目) 点火 RL10セントール・エンジンに点火。この燃焼は、第2段目が2回の燃焼を予定している内、セントールとキュリオシティとをパーキング軌道に投入するための初回燃焼。
T+11:29.8 00:13:29.8 Centaur Cutoff 1 セントール・エンジン(第2段目) 燃焼停止 パーキング軌道(高度約163.2~約321.6kmの楕円軌道)に到達した時点で、セントール・エンジンの燃焼を停止。2回目の燃焼開始位置に到達するまでの約20分間、慣性飛行を行う。
T+31:04.6 00:33:04.6 Centaur Ignition 2 セントール・エンジン(第2段目) 再点火 ペイロード(キュリオシティ)を、打ち上げ初期に到達していた地球周回軌道(パーキング軌道の高度)から脱出する速度に加速するために、セントールの再点火を行う。
T+39:05.0 00:41:05.0 Centaur Cutoff 2 セントール・エンジン(第2段目) 燃焼停止 第2回目の燃焼を終了時、セントールはキュリオシティに、地球を離脱するに足る速度を与え、火星への8ヶ月半の惑星間飛行へと放つ。
T+42:47.7 00:44:47.7 Spacecraft Separation キュリオシティ(MSL) 分離 NASAの「マーズ・サイエンス・ラボラトリ(キュリオシティ)」の、セントールからの分離をもって、AV-028の打ち上げを完了。

Data source: United Launch Alliance.
各データは、United Launch Allianceより。

更新履歴

  • 2011/11/20 15:00 火星探査機『キュリオシティ(MSL)』 打ち上げタイムライン 〈日本語訳〉
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